• 独立開業を経験された司法書士様の
    体験談をご紹介いたします。


 開業にあたりご苦労されたことや仕事を軌道にのせるために頑張ったことなど勇気の出る先輩司法書士の声をご紹介!







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  • 清水 龍大郎 様
  • 『司法書士清水龍大郎事務所』
  • ■開業地:群馬県太田市
    ■合格年度:平成27年
    ■開業年度:平成29年
    ■ホームページ:http://www.ota-shimizuoffice.com/
  • 大切なのはチャレンジすること、行動すること。
    仕事を待つ司法書士ではなく、仕事を開拓できる司法書士へ!
  • まずは開業にあたってどのように事務所名を決めたのか教えてください。
  •  はじめはローマ字とかカタカナの格好いい名前を考えていたんです。でもよくよく考えてみると、私自身の「龍大郎」という名前がインパクトのある面白い名前だと昔から友人たちに言われていたんですね。せっかくインパクトのある名前を両親から頂いたので、シンプルに自分の名前をそのまま使って事務所名にしました。結構地域の皆さんにも覚えてもらいやすかったみたいで、この事務所名をつけてよかったと思っています。
  • 群馬県太田市が地元ということですが、地元で開業したのはなぜですか?
  •  もともとは漠然と都内で勝負したいと思っていたんですが、地元で暮らしていた祖父が合格する前に亡くなったのをきっかけに、地元で開業しようと思い直したんです。というのも、そもそもいま構えている事務所の土地というのが、もともと祖父の土地だったんです。ですのでタイミング的に土地が空いていたというのが大きかったですね。
  • 仕事の最初の一歩としては何からはじめました?
  •  祖父の土地に不動産屋さんが建物を建てて、私はそのテナントを借りているのですが、その不動産屋さんとの交渉が最初の第一歩です。私の場合は祖父の土地の絡みもあるので既につながりがあったというのもありますが、家賃交渉やこちらのわがままばかりを伝えるような交渉をすると相手もいい気分にはならないので、胸襟を開いて話せるように、仲良くなることに努めました。不動産屋さんからしてもこちらはテナントを借りるというお客さんになるので、仲を深めやすかったですね。何も関係のない不動産屋さんに飛び込みで入っても忙しいと断られたりしますが、そうやって話ができる不動産屋さんと知り合うきっかけとしては最初のテナント探しがポイントかもしれませんね。地域のことも聞けたりするので最初の一歩として考えるといいと思いますね。
  • 開業の準備期間や開業資金はどの程度かかりました?
  •  開業してすぐにどんどん仕事が来るわけでもないだろうと思っていましたので、スタート時から万全の状態にするのではなく、取りあえず開業して同時進行で経営や税務のことなど色々勉強していきました。なので、開業準備期間がこれだけ掛かったというのは特にないですね。
     開業資金としては200万円用意していたのですが、それだけで十分準備は整いました。棚や本や周辺機器、御社のソフトを含めて考えていた準備物はきちんと整えることができましたよ。
  • 他の人とはここが違うというポイントはありますか?
  •  私の事務所は太田駅の近くにあるのですが、この辺は夜のお店が多くて有名なんです(汗)。そんな土地柄のところで事務所を構えてしまったものですから、近くの不動産屋さんと飲みに行ったりしても、「こんなところに開業するのは、先生くらいだよ」みたいな感じで言ってくれるので、それはそれで付き合いを深めやすかったですね。
     司法書士は真面目な人が多い職種と思われることが多いので「先生は話しやすい」「他の先生と少し違う」と思ってもらいやすかったです。夜になって近所のお店に出掛けることも多いんですが、そういったところの方が、腹を割った話もできるし、自分も楽しいし、相手も楽しんでもらえる。そんな感じでつながった人との輪がどんどん大きくなってきているので、このままずっと広げていけると最高ですね。
  • それでは開業後に苦労した点などはありましたか?
  •  開業前に勤務していた事務所は登記業務が中心ではなかったこともあって、不動産登記に関する知識、経験が不足しているのを開業後に感じましたね。勤務時代は机の上で仕事をしながら、上司から言われたことをこなしていけばよかったのですが、この申請に必要な書類は何か? などが現場で即確認・即答が必要になってくると、なかなか勝手が違います。あと見積りですね。お客様と話している中で「これ大体いくら位になる?」と咄嗟に聞かれたときに、適切な理由や妥当な金額を提案するってかなり難しかったですね。
     勤務時代は自分で外回りもしていなかったので、開業当初はどんどん営業で回っていこうと思っていたんですけど、正直もう営業行きたくないなぁと結構早い段階で思っちゃいましたね…。でも今は話しやすさや若さを受け入れてもらって何とか頑張ってます。
  • 司法書士ソフトについてですが、清水先生は勤務先で他社ソフトを使い慣れていたのにどうして“権”を導入していただいたんですか?
  •  たしかに使い慣れたソフトはありました。開業にあたって慣れたものを導入しようかとも最初は考えたんですが、“権”が使いやすいといった噂を聞いたこともあったので、とりあえず使い慣れた会社とリーガルさんともう1社の合計3社で検討しました。もう1社はしばらくお試しさせてくれると営業に来て私のPCに入れてくれたのがきっかけでした。実際にそれぞれを見比べてみたのですが、“権”が明らかに直感的で分かり易いと感じたのが決め手でしたね。自分の感覚の部分ですが実際入れて本当に良かったですよ。事務員5人分は働いてくれていると思います(笑)。
     具体的なところでは、スケジュール管理がきっちりできて、Googleで同期できるのが大きいですね。出先から決済の場所や時間など、念の為の部分ですが、すぐに確認できるのはとても助かっています。私の選択は間違ってなかったですね。
     私が所属している群馬会では、青司協などをはじめイベントが多いので、県内の司法書士同士のつながりが自然と強くなるんですが、司法書士同士集まるとやっぱり導入しているソフトや参考になる本の話なんかになるんです。司法書士の友人達と色々な話をしていると、最初に多少のお金を掛けたとしても自分が信頼できるソフトを準備しておいたほうがいいという話は出ますね。例えば1つの案件の事務処理時間を10分間短縮できるだけで、それが10件、100件とこなしていけば、かなりの時間を他のことに費やせるじゃないですか。時間効率以外にもいろいろ便利なうえに、どれだけの時間効率が出来ているのかと考えるとありがたいですよね。
  • ありがとうございます(笑)それでは最後にこれから開業される方へメッセージをお願いします。
  •  やっぱり一番大切な事は、人とのつながりだと思います。というのも、私はこの仕事は自分ひとりじゃ何もできない、自分ひとりでは仕事を生み出せないものだと思っています。物を作る仕事ではなく、人と人とのつながりがあって困りごとや案件があるところに生まれる仕事なので、事務所で待っていても何も起こらないんです。自分の職業で何ができるかを把握しながら、徐々に人に広めてもらうことが大切だと思います。
     あと、将来独立して仕事を増やしていきたいんだったら、最初は自分の時間などある程度犠牲になるものはあると思うので、そのあたりは覚悟しておくべきでしょうね。ただ、これからは登記以外にも我々司法書士ができることが増えてきています。司法書士会や研修などに積極的に参加して、これからは何ができるのか、常に考え行動する必要があるでしょう。登記以外で司法書士の出来る別の柱を作る仲間になりたいですね。

 
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  • 南 満様
  • 『ミナミ司法書士事務所』
  • ■開業地:大阪府大阪市
    ■合格年度:平成20年
    ■開業年度:平成23年
    ■ホームページ:http://nicott-law.com/
  • 業者様に名前を憶えて頂ける恰好の場所は「決済」
    日々、工夫を凝らしながら行動中!
  • 司法書士を目指したきっかけはなんですか?
  •  新卒で不動産会社に営業職として入社したのですが、業務の中で司法書士の先生と連携して仕事をする機会が結構多かったんです。その先生方とお仕事を通じて司法書士の仕事の内容や、実務についてお話を聞いているうちに、司法書士の高い倫理観に感銘を受けたのがきっかけですね。不動産営業よりも将来性ややりがいのある業種だと感じたので、それから司法書士の勉強を始めました。
  • 独立開業に至った経緯をお聞かせください。
  •  当時、勤務していた法人事務所では多くの所員が勤めておりましたし、全国各地に支店があって、現地の支店から直ぐに対応できるインフラが整っておりました。また、一生ついていきたいと尊敬できる上司もおりましたので、開業なんてまったく考えていなかったんです。でも家庭の事情でどうしてもお金が必要になって、給料では工面できず開業の道を選んだんです。ですので「開業したい!」と言うより、より稼がないといけなくなって独立開業しました。
  • 開業地を大阪の西天満に決めた理由はなんですか?
  •  地元が大阪なので大阪で開業するというのは決めていました。そのなかでも西天満は裁判所・法務局が近くにあり、司法書士の商圏としても激戦区であるため自分の実力を試してみたかったからです。
  • 開業時の予算はどれくらいでしたか?
  •  元々は開業する予定が無く、開業資金を貯めていませんでしたので30万円程度だったと思います。家具や什器などは知り合いから安く譲って頂きましたし、コピー機や“権”はリースで購入しましたので、開業時の一番の出費がパソコンでした。
  • 開業時に苦労されたことはありましたか?
  •  苦労というかみんな同じかもしれませんが、どうやって仕事を取るかというところですね。先ほどお話したようにお金を稼がないといけないというのがあったので、開業当初から毎月の売り上げ目標金額を設定して、最初はひたすら飛び込み営業をしていました。それ以外にも、業者様の事務所でセミナーなど色々と行いましたが、ほとんど仕事に繋がることはありませんでしたね。法人の事務所に勤務していた時代にも飛び込み営業をしていたのですが、勤務先の法人は知名度があり全国から直ぐに対応できるインフラが整っていましたので、マンションの案件を頂けたりと結構順調だったんです。でも個人事務所になると知名度がないからか、業者様に相手にされず法人事務所の時とは扱いが全く違いましたね。とはいえ、売上目標を達成させないといけないので、携帯電話に登録されている今までの友人や知り合いなど片っ端から連絡してみたんです。そうすると「相続登記」や「会社登記」など意外とあるもので、なんとか毎月目標を達成していました。
  • 登記業務が厳しいご時世だと聞きますが、年々登記件数が増え続けている秘訣はありますか?
  •  秘訣というほどではないのですが、「人とのつながり」を常に意識していますね。今までの友人や知り合いなども勿論ですが、決済現場でお会いする人とのつながりは特に大事にしています。決済現場だと待機している時間が長いので相手方の業者様と色々な話をして、そこからのご縁で仕事を頂くことが結構あるんですよね。特に相手方の業者様には名前を憶えてもらえるように自分の事は包み隠さず話をします。あとは、例えば業者様の事務所が遠方であっても自転車で行って、息を切らしながら挨拶すると「おもろい(面白い)やつが来た!」とインパクトが残って覚えてもらえたりするんですね。そうやって色々と工夫しながら行動しています。大阪は特におもろい人ほど覚えて頂けると思いますね。
  • ここ最近、所員さんが急に多くなりましたが事務所運営で心掛けていることはありますか。
  •  勤務時代に不満に感じたところは特に気を付けようと心掛けております。例えば、福利厚生ですね。個人事務所では珍しいと言われますが、社会保険を完備したり社員旅行でハワイに行ったりしました。また、極力残業をしない様に工夫をしておりますが、残業をした場合は残業代を1分単位で付けておりますし、毎月の目標金額を達成(毎月達成しておりますが…)した月は所員全員に「大入り袋」を渡したりしています。また、資格者の方が独立したい場合は社内独立制度を設けても良いと思っております。
  • ちょっと話題を変えまして、南先生はどうして司法書士ソフトを導入したのですか?
  •  勤務していた法人事務所でも司法書士ソフトを導入していて、利便性は分かっていましたので、開業当初から導入することは決めていました。もちろんソフトを導入しなくても仕事自体出来るのはわかっていたのですが、事務効率や正確性を考えると導入しないという選択肢はなかったですね。
  • 司法書士ソフトも各社いろんなソフトがありますが、リーガルの“権”に決めたポイントはありますか?
  •  他社のソフトも何社か使い比べてみたのですが、使いやすさ・画面の見やすさ・書式の多さなど、“権”は他社と比べ物になりませんでした。スタッフの方の対応も早く、ストレスを感じたことは一度もありません。また、リーガルの成年後見や財産管理業務のシステムも使用していますが、ソフト相互の連携もいいので非常に重宝しています。様々な司法書士業務において、その業務にマッチしたシステムを多岐に渡って開発している点も好感が持てますね。
  • ありがとうございます。それでは先生の今後の展望を教えてください。
  •  事務所の規模を大きくしたいと思っております。人員が増えればそれに伴いお客様への対応等、サービスも向上しますし、知名度が上がれば業者様の対応も変わります。規模感を出すために将来的には東京に進出していきたいと考えております。
  • 最後になりますが、これから開業される司法書士の先生方にアドバイスをお願いします。
  •  司法書士の業務、特に主となる登記業務に関しては、結果(商品)が人によって差が生まれず、同じものを提供しなければなりません。その為、「過程」を重視してサービスを向上させ、「人」の繋がりを大事にすることが大切だと思います。


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