• 独立開業を経験された司法書士様の
    体験談をご紹介いたします。


 開業にあたりご苦労されたことや仕事を軌道にのせるために頑張ったことなど勇気の出る先輩司法書士の声をご紹介!







 
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  • 山田 剛也 様
  • 『みかほ司法書士事務所』
  • ■開業地:北海道札幌市
    ■合格年度:平成27年
    ■開業年度:平成28年
  • 即開業!出会いを大切に目の前のお客様に全力集中!
  • 元々飲食店にお勤めされていましたが、司法書士を開業されていかがですか。
  •  飲食店と司法書士業は、人と人とが面と向かって接することが多いという共通点があると思うんです。私自身、司法書士という職業は接客業・サービス業であると考えていますので、そういう意味では飲食店での経験は司法書士の仕事に活かせているのかなと思いますね。司法書士は、初めてお会いする方とのやり取りが多い仕事ですが、飲食店以上にお客様と密に関係を築く必要がありますので、お客様がリラックスできるよう初対面の印象にはとくに気を付けています。
  • 開業してすぐに忙しくなられた印象ですが、開業後は順調でしたか。
  •  概ね順調だったのではないかと思います。今そう思えるのも、資格を取得するまでに知り合った方々の存在があったからです。受験時代が長く苦労していたんですが、大学の友人や勤務していた飲食店の同僚は、私が司法書士を目指していることを知っており気に掛けてくれていたようで、「ようやく合格したんだ」と開業後はお客様を紹介してくれたり、仕事に繋がるきっかけを作ってくれました。本当にありがたいことです。
  • 補助者や勤務の経験なく開業されましたが、不安はありませんでしたか。
  •  どんな仕事が来るのか、そもそも仕事自体あるのか、とても不安でした。ただ、もちろん専門的な知識は間違いなく必要なんですが、それは日々経験を積んでいくことで解決するはず、ならばどこで差別化するのか、私は人とのコミュニケーション能力といった人間的な部分で勝負していこうと考えていました。勉強を始めたときから、資格を取得したら開業するという夢があったので、その頃の自分の想いに支えられて躊躇なく開業できました。
  • 実際にお仕事はどんな感じで広がっていったんでしょうか。
  •  開業したばかりの小さな事務所でもやれることはあると思うんです。一生懸命、地道にやっていけば、結果としてお客様は付いてきてくれるというか。開業当初、不動産会社の知り合いはまったくいなかったんです。それがある日、知り合いから紹介してもらった決済で、ある不動産会社と一緒に仕事をさせていただく機会があり、その会社からその後も仕事をいただけるようになったんです。出会いに感謝です。繋がりがないからと不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そういった繋がりは作るもので、自分の仕事の結果として付いてくるものかなと思います。
  • 様々な司法書士業務がある中で、山田先生は開業前から登記業務を行うと言われ、
    実際そうなっています。何か特別な取り組みをされたのでしょうか。
  •  特別な理由も取り組みもないのですが、漠然と司法書士は登記というイメージを持っていて、登記をメインでやっていきたいと考えていました。目標が定まっていたからこそ、それに対して実務経験など自分に足りないことがはっきりしていて、不足しているものを都度補いながら突っ走った感じです。目標がはっきりしていたので、やるべきことが分かりやすかったのが良かったのかもしれませんね。
  • 実際に即開業されて困った事はありましたか。
  •  配属研修以外で事務所勤務の経験がなかったものですから、ゼロから受任したときにどういう流れで案件を進めていけばいいのかなど、実務の知識や資料がどうしても足りなかったんです。しかし、開業してすぐに導入した〝権〟に様々な書式が揃っていましたし、尊敬できる先輩や信頼できる同期の友人たちにも恵まれ、周りに助けてもらえたことが本当に本当に大きかったです。
  • 最近では珍しくホームページを開設されていませんが、
    何かお考えがあるのでしょうか。
  •  ホームページに関しては、私のこの職業に対する考え方というか、今は自分が担当したお客様が最大の宣伝・広告だと思っています。良い仕事ができてお客様に満足していただければ、口コミや紹介をいただけることもありますので。もちろんホームページには接点のない方からご依頼をいただけるメリットもあるかとは思いますが、今は自分にできる「目の前のお客様への対応」に全力で集中しています。と言いながらも、ひょっとしたら将来ホームページを開設するかもしれませんが(笑)
  • 開業の準備は順調でしたか。
  •  思っていたより苦労はありませんでした。私の場合、事務所の場所は決まっていたので、悩んだのは専用システムです。〝権〟はこれまで使ったことがなかったのですが、使い方が分かりやすく、困ったときのサポートも万全でしたので、すぐに使えるようになりました。そして、何より機能が充実しており〝権〟を導入して本当に良かったと思っています。
  • 開業予算はどれくらいでしたか。予算内に収まりましたか。
  •  予算は200万円で金融機関から100万円の融資を受けました。〝権〟はリースで導入しましたし、無事に予算内で開業できました。リースはコストをならして運用できるので良かったですね。金額的にも問題ありませんでした。
  • “権”を導入されていかがでしたか。
  •  書類や見積書の作成、申請がとにかく早く処理できます。実際、金融機関や不動産会社から「早い!」と言っていただけることもありますし、早く正確に事務作業ができますので、他の業務に注力することができます。とくに開業したばかりの頃は、何をするにも時間がかかってしまいがちなので、お客様からのご依頼に対して、まごつくことなく初期動作を早く行えたのが良かったです。
  • みかほ司法書士事務所様の今後の展望をお聞かせください。
  •  もちろん、事務所の業務量はもっともっと増やしていきたいと思いますし、後々は人数を増やしたいということも考えてはいます。ただ、私自身の仕事のスタンスとしては、最初の、今の気持ちを持ち続けることが大切だと思っています。今こうやって仕事ができているのは、私の気持ちや行動が信頼に繋がってご依頼をいただいているわけですから、その信頼を裏切らないように、良い意味で私自身が変わらないことが大切かなと考えています。
  • これから開業される司法書士の方にメッセージをお願いします。
  •  私も開業して未だ1年半しか経っていないので、偉そうなことは言えませんが、自分の事務所を持つというのは、上手くいってもいかなくてもすべて自分の責任という醍醐味があります。事務所の経営は孤独ですが、出会いを大切にすることで支えてくれる人も必ず現れます。私の場合、生涯付き合っていきたいなと思える人に、この職業に就いたことで出会うこともできました。開業は良いですよ!

 
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  • 小林 正俊 様
  • 『こばやし司法書士事務所』
  • ■開業地:埼玉県草加市
    ■合格年度:平成22年
    ■開業年度:平成27年
    ■ホームページ:http://www.kobayashi-soka.com/
  • 歌も仕事も人付き合いも伸びやかに、
    楽しく、そして品位を持って。
  • 事務所名がひらがなですが、何か意図といいますか由来はありますか。
  •  まずは親しみやすさというものを意識しました。小林って漢字で書くとなんかありふれているので、ひらがなにしてみたらどうかと思いまして。あとは地名とかではなく、自分自身の人柄を表現するために事務所名は名前にしたいというのはありましたね。
  • 人柄を表現というところは、それこそ先生の人柄がよく出ていますね(笑)。では事務所の場所ですけれども、ここ埼玉県草加市で開業された理由はなんでしょうか
  •  ここは妻の実家が近いんです。地域のつながりで色々とお世話になっていることも多いので。あとは「歌」のつながりですね。実は私、司法書士になる前はフリーで声楽の活動を行っていたんですが、その声楽の活動でこの地域とつながりができたんです。で、その時にこの地域の司法書士の先生に司法書士をやってみないかと勧められたのが資格を取ったきっかけだったこともあって、開業するならこの土地かなと思いました。
  • 声楽ですか!また今のお仕事からはイメージしにくいですね。声楽家から司法書士への転身というのも思い切りましたね。
  •  声楽の活動を行っていたときに知り合った今の妻に司法書士を目指そうと思ってると相談したところ、やるならしっかりと勉強して、腰を据えてやれと言われました。「私は歌だけやっている人とは結婚しない!」とも言われていたのでやるしかないなと(笑)。
  • 素晴らしい奥様ですね。その強い後押しがあって今の先生がいらっしゃるんですね。それでは話題を変えて、こちらの事務所は随分ゆったりとしたスペースになっていますね
  •  そうですね。開業の際に他にも色々見てはみましたが、駅前はここより狭くて高いので、それよりも広さがあってコストも抑えられるこちらの物件にしました。今後のことも考えるとある程度のスペースは必要かと思いまして。
  • その「今後のこと」についてお聞きしたいのですが。
  •  今は一人でやっていますが、人を増やしていきたいと思っています。そのために広めの事務所を借りている訳ですし。人を入れる際には人柄はもちろんですが、前向きに勉強する意識を持った方と一緒にやりたいですね。
  • 事務所の物件探しも含め、開業時のご予算はどのくらいを想定されていましたか。
  •  一応開業準備として200万程度を想定していました。まあなんだかんだとオーバーしましたけど。
  • オーバーというと予想外の出費があったとか。
  •  そうですね、値段不相応なものを購入したわけではありませんでしたが、全部やってみると意外にかかったというところでしょうか。看板やホームページなんかも知り合い価格でやってもらっても、結構かかりましたしね。
  • 開業準備で何か気を付けた方がいいことや、ああしておけばということはありますか。
  •  そんなに後悔したようなことはないですが、今後も考えると金庫はもう少し大きめか複数あった方がいいかもとは思いました。ちなみに金庫というと、最初のころ電池切れや接続不調で電子ロックが開かず、結構苦労させられました(笑)。
  • 金庫が開かないって相当焦りますね…。他は特に問題はありませんでしたか。
  •  まあ後は気を付けるということではないのですが、開業当初は色々な営業さんが来て誘惑してくるので(笑)、最初のうちは一つ一つお断りするのも申し訳なくて。
  • 私も同じ営業の人間なので耳が痛いですね(笑)。
  •  いえいえ“権”は元々入れたいなという希望はあったんですが、なんか高いイメージがあったので、少し先かなと考えていたんです。ですが開業キャンペーンというのをやってくれていたので、当初開業の予算に入れてはなかったものの、導入はしやすかったです。
  • そのように言っていただけると本当にありがたい限りです。では開業後のお仕事の状況についてですが、いかがでしたか。
  •  開業当初は仕事は正直あまりなかったですね。ただ以前勤めていた事務所から少し回してもらったりして、助けてもらっていました。
  • 何か転機のようなものはありましたか。
  •  そうですね、最初の頃と違うのは、税理士の先生と知り合って仕事を紹介してもらったりすることが多くなったことでしょうか。他士業の先生方や各方面から色々とお話をいただいたりすることが増えましたね。以前地元の異業種交流会がありまして、そこで知り合った方からご紹介をいただいたりすることがあるので、そこが一つの転機だったかもしれません。
  • 異業種交流会ですか。そういった集まりにはよく行かれるのですか。
  •  ええ、色々顔は出させてもらってます。例えば税理士事務所にいきなり「こんにちは~」って押しかけてもびっくりされちゃうじゃないですか。だからやっぱりそういった集まりに出た方が話しやすいですよね。他にも不動産屋さんの集まりとか、色々なところに顔出してます(笑)。そうすると何かあったときに、そういえば…って声かけてくれることもありますし。
  • 先生は特にお話しもしやすいですし、コミュニケーションをとるのもお上手ですよね。
  •  そんなことはないです。僕はいつもフワフワしているだけですから(笑)。ただ昔先輩に「色々な人と知り合え、浅く広く付き合いを広げろ」と言われたことは強く印象に残っています。
  • 確かに人脈作りはこのお仕事では非常に重要ですよね。勉強になります。それではその後実際お仕事を始めて、何か苦労話や失敗談があればお聞かせください。
  •  失敗談ということでもないかもしれませんが、開業からずっと補正なしでやってきたのですが、先日、免許税の解釈の問題で補正になってしまいまして。勤務時代は人の書類をチェックしていたこともあり、内容の不備等に関してはありがたいことに身に染み付いているところはありましたが、一人で仕事をしていると、解釈の問題やちょっとした勘違いを訂正してくれる人がいないため、それが重なっていつか表面化するという怖さがありますね。
  • 一人事務所ならではの悩みですね。では司法書士としてではなく、個人事業主としての立場ではいかがでしょうか。
  •  そういった意味では結構やらかしました(笑)。いきなり最初の賃料の翌月分を振り込みしなくてはいけないのを、引き落としされるものと思っていたら、督促が来ました(笑)。あと水道料金も引き落としと振り込みを勘違いして督促が来たり。とにかく支払い関係は慣れていないこともあって、最初は色々とやらかしましたね。
  • それはまた…今後もお気を付けください(笑)。さてそれでは少しシステムのお話しを。ご導入のきっかけを教えていただけますか。
  •  これは以前勤務していた事務所で使っていたからですかね。先ほども言いましたが、そのうち入れたいと考えてはいましたが、売上が安定してからと思っていました。
  • 予定より早めの導入となりましたが、早めに入れて良かった点はありますか。
  •  まずは仕事がスムーズにできること。これは今思うと自力でやっていたら相当大変だっただろうなと。あとは会計の部分で、見積書や請求書の発行と管理が助かってますね。これがないと自分では正直管理しきれなかったかもしれません(笑)。
  • 便利にご利用いただいてありがとうございます。それでは最後に今後開業される方へ一言お願いできますでしょうか。特に先生は勤務経験者ということもありますので、その辺りも含めてお願いします。
  •  人間なので色々なタイプがあると僕は思っています。勤めが向いている人もいればそうでない人も。自分は元々声楽の教師を目指していまして、一人で歌うのが楽しいタイプです。一時期非常勤で講師をしていたこともありますが、色々と組織で働くことに思うところはありました。自分がどのタイプか、養う家族がいるのかなどにもよりますが、もし一人でやる方が向いていると感じたなら、それはもう独立ですよ(笑)。
  • 独立にあたってのいいタイミングなんかはあるのでしょうか。
  •  個人的にはタイミングは早すぎるということはないと思います。自分がやるんだという覚悟と社会で一人でやっていけるだけのスキルがある程度身についたら、いつでもいいと思いますよ。
     司法書士という仕事は社長や経営者層を相手にすることも多く、色々な会や集まりに積極的に参加することも含め、人間性というものが大きく問われる仕事です。僕は司法書士として「自制と客観性、常に品位を保持すること」が重要だと思っていますので、仕事をもらうために顔を売るというよりも、楽しんで交友関係を広めた結果、何かのタイミングで仕事につながるという方がいい結果を生むような気がしています。結局は何事も人付き合いなんですよね。皆さんも楽しく交友関係を結びつつ、頑張ってください。
  • 色々と楽しいお話しをありがとうございました。
    今後も小林先生のご活躍をお祈りしております。


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